つきあたりを右に

つれづれと思うままに綴る

すきまの椅子

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触覚にまつわる面白そうな現象を模索したとき、布団の積み重なった間に手を埋めたり、座面とももの下に手をすべりこませたりする一種のクセになるような感覚に注目し、それらの感触を全身で受けられる椅子を提案。既存の座面、背もたれ、肘掛け、脚といった椅子の構造を使わず、すきまに身体を挟み込んでしまうカタチに。
座面は存在せず、素材のウレタンの弾性力で座高が決まるので、個人差に依らない座り心地を体感できる。
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こんなふうにすわったり
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こんなすわりかたも大丈夫


当初、「極限にまでシンプルな物体が、人のカタチに合わせて自身を変形させる」というコンセプトを重きにおいて検討していた。が、ウレタンの疲労でかっちりとしたキューブのカタチを保てなくなることがわかり、「『それが人がものを使い続けるということ』ってことで良いんじゃない?」という教授の言葉を受けて、あえてそのままにしていくことに。
http://www.tripoddesign.com/jp/news/news.php?article_id=128
うわ、ちょうひらいてる。

お台場青海メガウェブに展示されてます。機会があったら座って下さい感想下さい。