つきあたりを右に

つれづれと思うままに綴る

ASEAN DESIGN 2007見てきたよ

六本木の東京ミッドタウンで、デザインと言えば安藤忠雄で深沢直人な21_21を思い浮かぶ人も多いかと思われますが、JIDPO*1JAGDA*2の拠点であるデザインハブもあります。

イリノイ工科大学デルフト工科大学など世界5ヵ国の大学と日本の産業やデザイナーとの交流を目指す「インター・ナショナル・デザイン・リエゾン・センター」や九州大学大学院芸術工学研究院の首都圏拠点としての「九州大学・芸術工学東京サイト」など、21_21が一般市民に対してのデザイン振興にたいしてデザインハブはデザイナーへのアプローチが強い、といったところ。


で、東京ミッドタウンに行ってきたのですが、もうチョコレートのほうはたくさん行った人も多いかと思うので、今回はデザインハブで展示されているASEAN DESIGN 2007を紹介します。

f:id:VoQn:20070728054325j:image

7月16日まで開かれていたこの企画展はASEANの地域ならではの素材や技術、生活文化をデザインに取り入れた各インテリアの展示で、東洋文化的プロダクト、ASEAN諸国と共同プロジェクトを展開するブランド家具、ASEAN各国で評価されている商品を展示していました。

f:id:VoQn:20070728054322j:image
アジア文化の床に座る文化性を意識したカウチ。けっこう低いです
f:id:VoQn:20070728054316j:image
これ、硬いツタのようなものががんじがらめになっているのですが、どうやって加工したのかが気になります
f:id:VoQn:20070728054323j:image
上から吊り下がっているのでブランコみたいな乗り心地
f:id:VoQn:20070728054324j:image
横から見ると座面のクッションが浮いて見えます
f:id:VoQn:20070728054435j:image
f:id:VoQn:20070728054439j:image
f:id:VoQn:20070728054437j:image
f:id:VoQn:20070728054438j:image

全体的に印象に残ったのは、独特の素材感でした。布地もすべて麻、木綿のようなすこしざらつきのあるものだったり、クッションに使われてる緩衝剤も「蕎麦殻のまくら」を思い起こさせるようなものだったり。見た目の茶系で落ち着きのあるアースカラーの使い方も東洋的ですが、素材由来の触感が非常に好印象でした。

これに行く以前に「竹とか杉とか麻のラフな染め物でこしらえたら、ホラお手軽和風でしょ?」みたいなものは嫌いで、今回もそういった感じのアジアン雑貨展だったら嫌だな、と勝手に思っていましたが、しっかりと材の良さを五感で感じる良いものばかりでした。

デザインハブの次なる企画展は「キッズデザイン&ワークショップ」だそうです。DTP WORLDのコドモデザイン特集で紹介されていましたね。これには子供しか参加出来なそうなのでレポート待ちですね。

*1:財団法人 日本産業デザイン振興会

*2:社団法人 日本グラフィックデザイナー協会