つきあたりを右に

つれづれと思うままに綴る

youtubeやらvimeoにprocessing_sketchアップしていたら意外と見られてビックリした

ハチロク世代の日記の方は意味もなく(というより面子がプログラマとそれ系学徒ばかりだったからというのもあるけど) ProcesssingやNodeBoxの技術(?)日記にしていたんだけど、ある日自分の担当教官にそれらをみせたら
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「静止画つまんない」で一蹴された。

http://twitter.com/VoQn/statuses/810291926

のでインタラクティブ性のあるものとかアニメーションになるものをつくる方向にして、出来たものをyoutubeと、それだけだと画質が不安だからvimeoにもアップした。


BounceBalls on Vimeo
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drawgraph on Vimeo
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youtube
YouTube - VoQn さんのチャンネル

vimeoに上っているproccessing_sketchはかなりハズレなしで高品位だったから、コミュニティに参加しとくといいかもとかいう下心もあり。

正直、日も浅いゆえ本当に大したことしてないんだけど、一日で普段の自分のブログのPV並にみられてびっくりした。
flickrのview数が一枚で7とかそこらだったんで、「ああ、こんなもんかな」とか思っていたけど。

youtubeのほうなんか、二日くらいでひとつあたり50viewとかついて
いやはや嬉しはずかしといったところ。

自分のアナログ環境

四月になって自分のPC以外の筆記環境構築しなおして一ヶ月ためしてみたらすこぶる良好だったのでまとめてみる。
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普段のメモや手帳について

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ポケットメモとノートを分けて、前者は0.35mmの一番細いSignoの黒と一緒にポケットに入れて携帯してる。
これに例えばレシートの無い出費したとか、立ち話で聞いたこととか何でもメモする。
大きい方は、これも手のひらくらいなんだけど授業のノートとか、あとはテーブル使えるときはこっちにメモする。メモというよりは本当にノート。
気付きはメモ、考えごとはノート。
行動予定等は左のcoatedのスケジュール帳。世間だとほぼ日とかモレスキンが人気だけどcoatedもなかなか良いと思うんだけど。
メモやノートに使う分が少ないのでスケジュールだけに特化して使っている。
文字書きは油性ボールペンよりゲルインキの方が書きやすく、あと見た目もきれい。ただ水溶性なので濡れに弱いし、乾くのに若干時間がいる。

ロディアとクロッキー帳について

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専門が専門なので図面おこしの前段階とか、スケーリングとかプロポーションとかアイディアスケッチとか、ある程度絵を描く図を描くにも用途があってかつそれに合ったものが欲しいなーと長年やっていったら自然とこう決着した。たぶんこれでしばらくは続くと思う。
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ロディアのこの一番大きいサイズのものが900円もして高いんだけど、よく考えたらスケジュール帳はもっと高かった。
用途は「寸法や比率、角度」なんかがキモになるときの作図と思考用に。それっぽく描いてみたけど、たとえばタイヤの大きさをモジュールにしてクルマのプロポーションは考えられているのでそれをスケッチするのに向いているし、コンパスや定規がなくても真円、楕円形、各正多角形は5mm方眼を目安にフリーハンドで描ける。サイズだったり、パターンだったりを考えやすい。ミシン目入ってちぎりやすい。

文字を書くときとはちがって、図画の方だと油性のボールペンをよく使う。ゲルインキは絵を描くのに向いていなくて、ちょっと速く線描くとかすれてダメ。油性だとノビがある。高いのを買ってもしょうがないのでBicをダース買いしてる。ボールペンのインク切らすとかありえんとか言う人もたまにいるんだけど、まともに絵を消耗品つかって描く人だったら二週間で使い切れるでしょJKとか思う。

で、そうしたプロポーションなどでは無い造形のアイディアとかフリーハンドスケッチはクロッキー帳を使う。
三年くらい前からあまり変わってなくて安定してる。
基本的にBicの黒か青、ぺんてるで殴り描き。アイディアを量で出したいときはこれで。

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デッサンしたい時はダーウェントかステッドラーの色鉛筆のインディゴブルーで影付けとかハッチングとかしてる。
これは米国アートセンターからヒュンダイ行って、そこからウチの大学院に来た先輩から教えてもらったもので、青系の鉛筆が薄いとカラーコピーとかに出にくい特性を使って、アウトラインや補助線を薄く書いて、その上をペン等で描くカースケッチの手法からきてる。

だから青系の色鉛筆は自然といろんな奴をそろえては試してたので自然とこうなった。下書きは全部青い色鉛筆。

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色つきで考えたいときだけ色鉛筆つかう。ステッドラーのエルゴソフトのアクェレル。水彩色鉛筆なのは必要に応じて水彩できるから。
大昔は無印の色鉛筆使ってたこともあったけど安かろう悪かろうといったところで発色もノビも良くなかった。
色についてだけど、アナログの画材は本当にケチらないで良いのを出来るだけ選ばないとその良さを体験できないと思う。

アナログツールをわざわざ使う理由

なんだかんだでToDo管理はThingsがメインだし、PC使えたらメモはスティッキーズ使うし、スケジュールはiCal、考えごとノート代わりにtwitter利用する時があるし、描いたスケッチだってスキャンしてPhotoShopillustratorで編集する。図面やら3DCGモデルやらプレゼンツールは完全にPC上で0からつくる。

そこでアナログの独特の情緒を語り出すのはクソくだらないんだけど、自分が使う大きい理由はアナログはフリーアクセス、フリーレイアウトであることと、あと決定的に違うのが精度。ペンタブだとどう設定しようとアナログの自分の手で出せる精度誤差が10〜20倍大きくなる。7mm付箋にぺんてるで9本フリーハンドで直線引ける精度で普段描けるのに、それが二本まともに引けない感覚になると、一秒でも早く感覚の衰えから離脱しないとと体が反応してしまう、これは冗談抜きで。感覚の狂いって本当にこわくて、三日おくと一週間くらい勘を取り戻すのに時間がかかる。すごい無駄。

高精度のタブレットPCでもあればまた話も違うのかもしれないけど、講義なり、人の話なりを書きとめるにはできるだけ図画と文とが自分の意図したレイアウトで同時に書きとめられるほうがよくて、だったらわざわざPCつかうことないよね、といったところ。ペン一つで圧倒的にそっちの方が速くて精度がだせるから故の選択。

とりあえずまだまだアイディア出しとか、絵描きにゃアナログ環境の充実してないと困る、という状況。

ラム肉と野菜、キムチの炒めもの

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材料

一人でたべちゃうけど、分量は二人前だと思う

  • 味付ラム肉 180g 298円
  • カット野菜(もやしとか) 1/2パック 75g 58/2円
  • こねぎ 1/3束 104/3円
  • にんにく 一片 198/6円
  • キムチ 適当
  • しょうゆ 少々
  • 辣油 少々
  • 片栗粉 小さじ1

だいたい450円以下には確実に収まるはず

手順
  1. ラム肉に片栗粉をまぶしてなじませる
  2. にんにくをスライス、こねぎを5cmの長さに切る。
  3. 鍋、フライパンを弱火にかけ、油(今回は牛脂)ににんにくとこねぎの香りをうつす。こねぎは全部いれず束に切った一掴み分で充分
  4. にんにくが充分火が通ってきたら肉を弱火のまま入れてほぐす。
  5. 肉が固まる前に火を強火にしてカット野菜を入れ炒める。
  6. 野菜に火が通ったら味付け。醤油、辣油を適量入れ、キムチをまぜて炒め煮にする
  7. 味見してokだったら、火を止めてのこりのこねぎと和える。

10分でできるしすっごい適当だけどそれなりにできてしまう。

メモ
  • 野菜とかキムチの味を引き立てたいなら豚肉か鶏肉で。ぶっちゃけそっちの方がうまいかもしれない。安いし
  • カット野菜はもやしとキャベツとかがまざってるものを買ったんだけど、キャベツの芯のような固いものは湯通しした方がいい。もやしも味付けの段階で入れた方がシャキシャキしておいしいはず
  • にんにく気になる人は香りだけうつして肉を入れる前に鍋からとりのぞく。
  • こねぎの他にニラ、にんにくの芽なんかを使うとまた一興かも。

ASEAN DESIGN 2007見てきたよ

六本木の東京ミッドタウンで、デザインと言えば安藤忠雄で深沢直人な21_21を思い浮かぶ人も多いかと思われますが、JIDPO*1JAGDA*2の拠点であるデザインハブもあります。

イリノイ工科大学デルフト工科大学など世界5ヵ国の大学と日本の産業やデザイナーとの交流を目指す「インター・ナショナル・デザイン・リエゾン・センター」や九州大学大学院芸術工学研究院の首都圏拠点としての「九州大学・芸術工学東京サイト」など、21_21が一般市民に対してのデザイン振興にたいしてデザインハブはデザイナーへのアプローチが強い、といったところ。


で、東京ミッドタウンに行ってきたのですが、もうチョコレートのほうはたくさん行った人も多いかと思うので、今回はデザインハブで展示されているASEAN DESIGN 2007を紹介します。

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7月16日まで開かれていたこの企画展はASEANの地域ならではの素材や技術、生活文化をデザインに取り入れた各インテリアの展示で、東洋文化的プロダクト、ASEAN諸国と共同プロジェクトを展開するブランド家具、ASEAN各国で評価されている商品を展示していました。

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アジア文化の床に座る文化性を意識したカウチ。けっこう低いです
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これ、硬いツタのようなものががんじがらめになっているのですが、どうやって加工したのかが気になります
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上から吊り下がっているのでブランコみたいな乗り心地
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横から見ると座面のクッションが浮いて見えます
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全体的に印象に残ったのは、独特の素材感でした。布地もすべて麻、木綿のようなすこしざらつきのあるものだったり、クッションに使われてる緩衝剤も「蕎麦殻のまくら」を思い起こさせるようなものだったり。見た目の茶系で落ち着きのあるアースカラーの使い方も東洋的ですが、素材由来の触感が非常に好印象でした。

これに行く以前に「竹とか杉とか麻のラフな染め物でこしらえたら、ホラお手軽和風でしょ?」みたいなものは嫌いで、今回もそういった感じのアジアン雑貨展だったら嫌だな、と勝手に思っていましたが、しっかりと材の良さを五感で感じる良いものばかりでした。

デザインハブの次なる企画展は「キッズデザイン&ワークショップ」だそうです。DTP WORLDのコドモデザイン特集で紹介されていましたね。これには子供しか参加出来なそうなのでレポート待ちですね。

*1:財団法人 日本産業デザイン振興会

*2:社団法人 日本グラフィックデザイナー協会

[[自閉症]]児童の言語学習を補助する「LINKX」ー[[オランダ]]・デルフト工科大学

今日は大学院の方に、オランダからはるばるデルフト工科大学とヘルシンキ工科大学の教授陣が親善研究セミナーということで訪問してきました。デルフトのPieter Jan教授には台湾のワークショップの際に話したことがあったので再会がてらセミナーの方をのぞきにいきました。

デルフト工科大学の研究紹介の事例として、挙げられたのがHelma van Rijn卒業研究自閉症の児童の言語学習を補助するデザインプロジェクト"LINKX"でした。

非常に感銘を受けたので紹介します

(意訳)

私は自閉症の児童が、どのように遊ぶことが好きであるかについて、言語を学ぶ方法について調査し、その課程で子供が単語とその意味を結びつけることが困難であることに注目しました。自閉症の子供たちがことばを周りのものから学ぶことはうまく出来ないか?。 これらの子供にとって、反復、ダイレクトフィードバックやご褒美は非常に重要であり、また、子供の持つ優れた記憶力で組み立てられるおもちゃ等が好きであると捉えました。


"LINKX"はコネクタとブロックによる遊具でコネクタにブロックを差し込むと、そのコネクタがつけられたモノの名前を発声するシンプルな玩具。また、ブロックにコネクタを挿すとその単語を一時的に記憶し、他のブロックに"ことばを移す"ことができ、ブロックの組み合わせにより、簡単な文法の初歩を学習出来る、という仕組み。


これまでにも色々な知育玩具はありましたが、どれも健常者なこどもであることが前提だったり、"LINKX"のような遊戯の単純化と反復性を真剣にデザインされたものは無かった気がします。被験者の三人の子供が夢中になってるのを見るに(といってもjakob君は途中で飽きてしまうシーンもありましたが)、デザインが人に出来ることの可能性の深さを見たような気がしました。

遊んでいる彼らは何も問題など持っているように見えません。自閉症を心理療法とか薬といった深刻そうな処方ではなく、「本人が楽しく遊ぶこと」で解決しようとすることがなによりもその子供たちにとってもいいことでないかな、と。これを馬鹿正直にやれるのはデザインが持てる力のような気がします。


LINKXはオランダのマスコミにもとりあげられ、デザイナーのHelma van RijnのテレビインタビューもYouTubeにあります

残念ながらまだ商品化にはまだ至っていないのですが、実現に向けてスポンサーを募集しているそうです。今後に期待ですね。

(関連リンク)
Helma van Rijn http://www.helmavanrijn.nl/
デルフト工科大学-"LINKX project" http://studiolab.io.tudelft.nl/vanrijn/LINKX[[]]

が大盛り上がりの件

mixiの日記から転載

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http://www.microsoft.com/surface/
ムービー
http://www.brightcove.com/title.jsp?title=933742930

今日の昼頃発表されて話題になってますね。

Microsoft Surface

"マイノリティ・レポートのような複数の指を認識して操作ができるマルチタッチスクリーンがとうとう商品化された模様。マウスという入力装置もいらず、指で操作して、両手使ってもいいし、多人数で触っても操作可能。更には物体認識をして携帯電話やデジカメを置くと認識してメモリーに格納している写真データを取り出したり、またスクリーン上にある写真を置いた携帯電話などに引っ張るだけでデータ転送をするらしい。"
Key Person Q


2007年末にもう商品として流通するそうで、長年デザイン系学生が「将来的に可能となるであろう技術だから〜」としてテクノロジー系デザインコンペに応募していたネタがもう現実のものになってしまいました。

何がアレかと言うと、「何だ、このネタか」って言う人もいると思うけど、研究開発のレベルならごまんとあるけど、市販化するってどんだけコストダウンに成功したんだよ!っていうことね。ユーザーの手に渡ることが約束されたのがすごい大きなトピックということ。

インターフェース系の人はコレ以降のモノをデザインせざるを得ないんだから大変だね。ひとつは用途をギリギリまで絞ってI/Oを限定していく「ニッチ化」するか、なんとか特許侵害をスルーできるような「もどき」を造るか。

どちらにせよ、このレベルになってきたら魔法使いのようなエンジニアでもない限り、インターフェースを「デザイン」できないんじゃないの?

やっぱり、情報デザイン(ハード系インターフェース)の子にはやっぱりプログラミング基礎と電子工学ぐらいは噛ませないとって思うんですけど。

それと、ここんとこ最先端の情報にしがみついてないとあっという間に自分の考えが古びてしまう部分がある。
たぶん今年のダイソンデザインアワードにも何にも知らぬままSurfaceもどきのアイディアを出してくる学生がちらほら居るんじゃないかな。

だからこそ、不動たる部分(感性の部分とか構成の理論とか)を持ちながらも、今日の情報はしっかり見張ってくしか無いのだろうね。

話しがそれた。僕はマイクロソフトなんか嫌い