つきあたりを右に

つれづれと思うままに綴る

自分のアナログ環境

四月になって自分のPC以外の筆記環境構築しなおして一ヶ月ためしてみたらすこぶる良好だったのでまとめてみる。
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普段のメモや手帳について

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ポケットメモとノートを分けて、前者は0.35mmの一番細いSignoの黒と一緒にポケットに入れて携帯してる。
これに例えばレシートの無い出費したとか、立ち話で聞いたこととか何でもメモする。
大きい方は、これも手のひらくらいなんだけど授業のノートとか、あとはテーブル使えるときはこっちにメモする。メモというよりは本当にノート。
気付きはメモ、考えごとはノート。
行動予定等は左のcoatedのスケジュール帳。世間だとほぼ日とかモレスキンが人気だけどcoatedもなかなか良いと思うんだけど。
メモやノートに使う分が少ないのでスケジュールだけに特化して使っている。
文字書きは油性ボールペンよりゲルインキの方が書きやすく、あと見た目もきれい。ただ水溶性なので濡れに弱いし、乾くのに若干時間がいる。

ロディアとクロッキー帳について

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専門が専門なので図面おこしの前段階とか、スケーリングとかプロポーションとかアイディアスケッチとか、ある程度絵を描く図を描くにも用途があってかつそれに合ったものが欲しいなーと長年やっていったら自然とこう決着した。たぶんこれでしばらくは続くと思う。
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ロディアのこの一番大きいサイズのものが900円もして高いんだけど、よく考えたらスケジュール帳はもっと高かった。
用途は「寸法や比率、角度」なんかがキモになるときの作図と思考用に。それっぽく描いてみたけど、たとえばタイヤの大きさをモジュールにしてクルマのプロポーションは考えられているのでそれをスケッチするのに向いているし、コンパスや定規がなくても真円、楕円形、各正多角形は5mm方眼を目安にフリーハンドで描ける。サイズだったり、パターンだったりを考えやすい。ミシン目入ってちぎりやすい。

文字を書くときとはちがって、図画の方だと油性のボールペンをよく使う。ゲルインキは絵を描くのに向いていなくて、ちょっと速く線描くとかすれてダメ。油性だとノビがある。高いのを買ってもしょうがないのでBicをダース買いしてる。ボールペンのインク切らすとかありえんとか言う人もたまにいるんだけど、まともに絵を消耗品つかって描く人だったら二週間で使い切れるでしょJKとか思う。

で、そうしたプロポーションなどでは無い造形のアイディアとかフリーハンドスケッチはクロッキー帳を使う。
三年くらい前からあまり変わってなくて安定してる。
基本的にBicの黒か青、ぺんてるで殴り描き。アイディアを量で出したいときはこれで。

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デッサンしたい時はダーウェントかステッドラーの色鉛筆のインディゴブルーで影付けとかハッチングとかしてる。
これは米国アートセンターからヒュンダイ行って、そこからウチの大学院に来た先輩から教えてもらったもので、青系の鉛筆が薄いとカラーコピーとかに出にくい特性を使って、アウトラインや補助線を薄く書いて、その上をペン等で描くカースケッチの手法からきてる。

だから青系の色鉛筆は自然といろんな奴をそろえては試してたので自然とこうなった。下書きは全部青い色鉛筆。

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色つきで考えたいときだけ色鉛筆つかう。ステッドラーのエルゴソフトのアクェレル。水彩色鉛筆なのは必要に応じて水彩できるから。
大昔は無印の色鉛筆使ってたこともあったけど安かろう悪かろうといったところで発色もノビも良くなかった。
色についてだけど、アナログの画材は本当にケチらないで良いのを出来るだけ選ばないとその良さを体験できないと思う。

アナログツールをわざわざ使う理由

なんだかんだでToDo管理はThingsがメインだし、PC使えたらメモはスティッキーズ使うし、スケジュールはiCal、考えごとノート代わりにtwitter利用する時があるし、描いたスケッチだってスキャンしてPhotoShopillustratorで編集する。図面やら3DCGモデルやらプレゼンツールは完全にPC上で0からつくる。

そこでアナログの独特の情緒を語り出すのはクソくだらないんだけど、自分が使う大きい理由はアナログはフリーアクセス、フリーレイアウトであることと、あと決定的に違うのが精度。ペンタブだとどう設定しようとアナログの自分の手で出せる精度誤差が10〜20倍大きくなる。7mm付箋にぺんてるで9本フリーハンドで直線引ける精度で普段描けるのに、それが二本まともに引けない感覚になると、一秒でも早く感覚の衰えから離脱しないとと体が反応してしまう、これは冗談抜きで。感覚の狂いって本当にこわくて、三日おくと一週間くらい勘を取り戻すのに時間がかかる。すごい無駄。

高精度のタブレットPCでもあればまた話も違うのかもしれないけど、講義なり、人の話なりを書きとめるにはできるだけ図画と文とが自分の意図したレイアウトで同時に書きとめられるほうがよくて、だったらわざわざPCつかうことないよね、といったところ。ペン一つで圧倒的にそっちの方が速くて精度がだせるから故の選択。

とりあえずまだまだアイディア出しとか、絵描きにゃアナログ環境の充実してないと困る、という状況。