つきあたりを右に

つれづれと思うままに綴る

[[ユニバーサルデザイン]]触れて遊びたくなる椅子

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アムラックストヨタ主催によるデザインワークショップに筑波大学から有志というカタチで参加し、現在トヨタユニバーサルデザインショウケース内違和感テラスに展示しています。

思い起こせば、さる9月に友人から
「H見先生からトヨタのユニバーサルデザインの企画があるんだって」の一言で首を突っ込んだんだけど、中途プレゼンを挟むたびにトライポッドデザインの中川代表やトヨタ自動車の五十嵐主幹、コクヨの竹綱氏が協力として加わっていき、最終プレゼンに至っては日経デザインの勝尾編集長が審査に加わるなど、仰々しいと思えるほど話が大きくなっていった。

作品が一向に出来ないわ、チームの面子がそれぞれの課題に手を焼いて集まれないわの陰でそんな審査側のステータスのインフラにガクブルしていた一月二月。

割と就職活動も幾らか犠牲にしたが、好評を得て第一工業制作によるモデルの展示がむこう二年間されることになったのは嬉しい。


こんな風に好きにもの作って生きていけたらな。どれだけ良いことか

すきまの椅子

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触覚にまつわる面白そうな現象を模索したとき、布団の積み重なった間に手を埋めたり、座面とももの下に手をすべりこませたりする一種のクセになるような感覚に注目し、それらの感触を全身で受けられる椅子を提案。既存の座面、背もたれ、肘掛け、脚といった椅子の構造を使わず、すきまに身体を挟み込んでしまうカタチに。
座面は存在せず、素材のウレタンの弾性力で座高が決まるので、個人差に依らない座り心地を体感できる。
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こんなふうにすわったり
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こんなすわりかたも大丈夫


当初、「極限にまでシンプルな物体が、人のカタチに合わせて自身を変形させる」というコンセプトを重きにおいて検討していた。が、ウレタンの疲労でかっちりとしたキューブのカタチを保てなくなることがわかり、「『それが人がものを使い続けるということ』ってことで良いんじゃない?」という教授の言葉を受けて、あえてそのままにしていくことに。
http://www.tripoddesign.com/jp/news/news.php?article_id=128
うわ、ちょうひらいてる。

お台場青海メガウェブに展示されてます。機会があったら座って下さい感想下さい。