つきあたりを右に

つれづれと思うままに綴る

日本の[[デザイン]][[文化]]学

で、肝心の日本はそうした諸国の動きの中で「おらもそろそろ立ち位置変えるべや」という状態です。もともと日本のデザイン観ははじめ松下幸之助がアメリカから持ち帰ってきたモノなので経済ベースで考えられています。そのプロダクトにかける技術とそのコストや、それが売れるかのマーケティング戦略をここまでやってきましたが、今のアジアのような高度成長やバブルはもう望めない、「ほぼ横ばいの成長ながら、ゆっくりと醸成していく」欧州的な経済価値観の参照をせまられてたり。
そのなかで、デザインがややクオリアというか、形而上的な用法で使われ始めてきていると。
千葉大の講義は「B to Bにおいてデザインが注目されるのは、新しいビジネスモデルをつくってしまえるから」とのこと。

f:id:VoQn:20070515144206j:image
筑波大の五十嵐センセのプレゼンはなんかみんな写真とってた。パロアルト研とかアランケイゆかりの人だから?関係ないか、アトム使ったからだな。

日本のデザインの方向性として一つは「思いっきり学術研究成果と企業開発技術を湯水のように使う」ってゆうのがあると思います。ただ、それはコストがかかりすぎて現実的でない。「i-unitはいつ市販化されるか?」を考えれば…
f:id:VoQn:20070515144746j:image
「ヒトの感性を捉えるように」デザインするのがよろしいのでは?というのが筑波大の回答でした。

また、千葉大の小野センセイが言及した事ですが、AXIS、Pen、Casa BRUTUSなど日本にはデザイン雑誌がたくさんあります。コレは結構珍しい事で、デザインフェスタ、デザイナーズウィークのように「非デザイナーがデザインを興味対象としてみること」が日本のデザインの将来を占う重要な要素かもね、なんて考えたりしました。